2019年11月26日火曜日

一関・盛岡間駅伝競争大会

【一関・盛岡間駅伝競争大会】



いわゆる「日報駅伝」です。
https://www.iwate-np.co.jp/article/category/ekiden


大会結果(pdf)

日本では2番目に歴史のある駅伝大会と言われております。
もちろん1番は、あの箱根駅伝です。
スゴいですよね~!
(諸説あります。)


一般男子の他に、高校男子もあります。
一般男子は一関から盛岡までを11人で繋ぐ、全22チームによる、市町村対抗の駅伝レース。


盛岡はAチームとBチームがあり、私はもちろんBチームとなります。


【結果】


盛岡Bチーム 14位 5時間34分06秒


個人成績「7区、花巻市・公設地方卸売市場前~花巻市・花巻市交流会館前(8.6㎞)」

14位 30分48秒






待ち焦がれた日報駅伝。


そんな笑いと涙、努力と友情の「襷の物語」



【コンディション】


一言で言うと、「自信と不安」の両方・・・



今シーズン、春先は非常に絶好調。


さらっと一人で走っても37分20秒(10km)ほどで走れちゃう。

これは、秋には35分台だな~と、ぼんやり思っておりました。


実際、連戦(4週中ハーフ3本の連戦)でも、金ヶ崎ハーフでは3位(1時間22分50秒)。

やはり調子よい。

秋には80分台で行けるかな~って思ってました。



が、好調もここまで・・・
(まだ6月初旬・・・)



腿の筋肉の付け根、股関節が故障発生。
(現在も痛みがある・・・)



原因は好調なのを良いことに完全なオーバーユース(使い過ぎ)でした。
じっくり成長しなければ怪我をすることを知った今年。


それが今でも尾を引くとは・・・

半年くらい、レース以外はジョグしか出来ておりません・・・。
(ジョグも1kmを5分30秒程度)




なのに・・・




日報駅伝3日前。




ようやく良くなってきたかな!?と思っていた矢先に、痛みがぶり返してきました・・・


もちろん、治ってきたと思い・・・少しだけペースを上げました。
(でも1km、4分30秒くらいです。。。)


あちゃ~・・・




そこからノーラン。



当日を目前にして、ノーラン。



これはかなり勇気のいる決断です。


盛岡マラソンと宮古サーモンハーフの結果には自信が持てました。


でも本番前にして、ノーラン。


勇気を持って走らないことを決断しました。


ランナーにとって、「走らない」ってかなり難しい決断です。

美容師も、手が痛くても、ほどほどの痛みなら、我慢して髪を切るはずです。


それを止めました。




迎えた当日。

もちろん痛みはあります。


かなり気になる。


不安と自信の両方。



しかし、走らなかったので足は軽い様子。

そんな23日、土曜の朝。




【当日】


朝の8時くらいの待ち合わせなので、いつものレースよりも時間的な余裕があります。

5時30分頃に起床し、朝食。

残りの時間はほぼストレッチ。

1時間くらいはストレッチが出来たので、体が非常に軽い感じ。




その後、時間通りに花巻まで出発。

車内では何気ない会話で、リラックスしながら7区スタート地点に到着。




本日、私のサポートをしてくれる人が20代の女性。

監督、ありがとうございます。

(今回の1番のファインプレーです。)



色んな緊張が入り交じり、逆に緊張マックスです。


少しカッコつけたいのか、シリアスな顔をしてみたり、大人の余裕を見せてみたり。
微妙に顔が変わります。
(おそらくそんな微妙なことは見てもいないだろうが・・・)


その時、急遽1区を走ったK野さんと、ホントは走るはずだったO野くんが来てくれました。
私と言えば緊張のあまり、余計に喋る喋る・・・。

緊張すると無口になるか、やたらと喋るか。そんなものですね。




そんな中、アップ(準備運動)を始めると集中です。

「体の動きはどうだ?」

「足は痛みが無いか?」

「呼吸はどうか?」


筋肉の動きや関節や呼吸など自問自答しながらゆっくり走ります。


この時、1km5分10秒ほど。


「今日は調子が良い。」

体の動きが少し悪いと5分30秒ほどかかります。

この時点で、足の痛みの不安とはサ・ヨ・ナ・ラ。
(痛みはあるが、気にせずに行けそうだ。と言う暗示。)




【スタート前】



点呼は2回あり、1回目はサポートをしてくれている20代の女性がしてくれます。
とても美人です。足も速いので簡単には捕まえられません。)



ってか、従兄がいきなり現れる。

「お~!頑張れよ~!」

「お~」じゃないから。

緊張してるから、うまく受け答えできないけど、そういうのを遠慮なく超えてくるのが私は好きだな。




2回目は自分になるので、着替えて点呼へ。

徐々に緊張が高まります。


盛岡市Aチームのサポートをしていた同級生が声をかけてくれた。

彼はとても速かった。

私にとっては神の領域ともいえる、5000mを14分30秒前後で走っていた。

今では少々ふくよかになっていて、知らなければ想像も出来ないが、こういう時に声をかけてもらえるのは非常にありがたい。

やはり経験者は知っている物である。





先頭の奥州市Aと滝沢が通過。

おそらく後15分ちょっとで私の出番。



今回、7区の審判員が偶然、高校時代の陸上部の恩師でした。



サポートの20代女性から「10分経ちましたよ」と教えてもらう。



あと5分か・・・




(28年前)


中学3年、15歳の冬に日報駅伝を知りました。

当時、兄が出ていたので応援に行ったのです。

優勝するもんだと思い、岩手日報社前で待っていたら・・・2位でした。
(全国高校駅伝岩手県予選では優勝していました。)


走ってないけど悔しかった。




当時は高校生も一関のスタートで、11人で襷を繋ぎます。

中学校の3年間、陸上部でしたが対して速くもなく、当時3000mで9分50秒を切るくらいです。

そんな私でも、日報駅伝は11人で走るのなら、いつかはこんな自分も走れるんじゃないかと思い、当時、県内随一の強豪校だった不来方高校にこの時決めたのでした。
(部で一番遅かった私には、毎日が本気のレースのような練習です。結局、キツくて、苦しくて、1年で辞めちゃったので・・・もちろん走っておりません。が、辞めましたが先生はわりと声をかけてくれます。)






「11番!」



審判員の声が拡張器を通して響き渡る。





もうすぐ襷がやってくる。

私の前、6区は大学生だ。

20歳以上もの年の差。




もちろん、年齢は関係ない。

でも息子でもおかしくない年の差だと、姿が見えた瞬間は胸が熱くなる。





しかし、顔が笑っている。


嬉しくて笑っている。


ニヤニヤ手を叩いている。




待っていた。


こういう瞬間を、きっと待っていた。



「嬉しくて、たまらなくなる瞬間」





【スタート】



「お疲れさん、よくやった。後は任せろ!」


そう言って襷を握り、背中をポンと押されて走り出す。




見える位置に3人。


全部抜く。



決めたら、やり抜きますよ、今の俺は!!!

こういう時の私は強いよ。





1km通過。

3分19秒。


突っ込む。

そう決めたから、出来るだけやってみる。


とりあえず前の2人捉える。





ペース?

関係ない。



ここで、「限界を感じてみるのも良し。」





坂道を登り、下り。
(若干、抑える・・・)



2km地点。



「ん?」



息子がいる。
(私の母もいる)



胸を1、2回。


トン、トン。


冷静に。


情熱的に。



名前を呼ぶ。




がむしゃらな姿を見せておきたい。

苦しい顔を見せておきたい。

40歳で産まれた子だ。




左手を「パクパク」する素振りで通り過ぎる。




笑ってた。

手を振っていた。



それだけで十分。



もう一度ギアチェンジ。


3km通過。10分24秒。
かなり突っ込んでる。




関係ない。




いや・・・関係なくなくなってきた・・・




3人目を捉える。


宮古市だ。

後でH山さんに言おう。(笑)



苦しくなってきたが、捉えた後に付いてきた花巻B。



走っている区間が花巻なので、声援の多さに驚く。

特に市街地に入ってからは激増。


私にではない。


とにかく「花巻、頑張れ!」


完全にアウェイの気分・・・



ピッタリ後ろにいる。


全然関係ない。


性格的に前にいられるのは邪魔だ!


前に行きたくなる。そんな性格。



5km通過。17分45秒。

自己ベスト更新。



本格的に辛くなってきた・・・


いやいや、後ろの花巻Bも辛そうだ。


「休むな、休むな。」

自分に言い聞かせる。



【救世主出現】



「付いてけ」


「離れるな」


「我慢だ、我慢」


「相手も辛いぞ!」



檄が入る。



マジか!?


M本さん、助かる。




辛くて、辛くて、マジで辛くて、逃げ出したくて。






助かります。




まだ一緒に走ってる。





「行ける、行ける!」

「我慢だぞ」

なんだよ。


もう一人加わった!

SS木さんまで、ありがとうございます。



「自分のタイミングで勝負しろ」


2人して、そんな応援ってありますか?

この地点で。




ホント助かった。

居なければ、絶対離れてました。




胸を叩く。


最後の登り坂で仕掛ける。

絶対に1度でも良いから、自分から仕掛ける!





半歩前に出る。


もう半歩前に出る。



これでようやく1歩前。






旧花巻空港前。ラスト600m。

勝負。


腕を振る。





・・・持たなかった・・・



抜かれちゃった・・・



ごめんなさい。




【襷】



残り200m。


必死で腕を振る。


必死で足を出す。



胸に手を当てて、もう一度ラストスパート。



少し近づく。




花巻Bが襷を外す。


思い出したように、私も襷を外して準備。





「ん?」


「どこだ?」




そんなの関係ない。



全力で走るだけ。






「ん?」


「ん???」







50m前。


審判員?が手を振っている?



花巻Bがゴール?

そのまま横にそれる。




「ん・・・」



ようやく気付く。



居ない。




「あ~、繋げなかったのか・・・」




静かに中継所の線を通過する。


襷を繋ぐはずのチームメイトがいない。



口に手を当てて、空を見る。





せっかく、選んでもらったのに。

せっかく、サポートしてもらったのに。

せっかく、一緒に走ってもらうほどに応援もしてもらったのに。





台無しにしてしまった。。。






箱根駅伝のような感覚・・・・






思わず涙が・・・

いやいやありません。(笑)



確かに、「大人の大運動会」




そういわれておりますが、やるだけやりました。


自信を持って言える。


出来る限るのことはしました。



胸を張って言えるほどのタイムではありません。


でも来年への課題がハッキリしました。



色んな不安がある中、今の現状で出来る準備はしてきたし、勇気を持って、大きな責任を持って挑みました。



今シーズンの状態の中で、自己ベストで突っ込みました。


何度も「出来る」「出来る」と暗示もかけて、弱い自分と向き合いました。



その結果、7区、8.6km 30分48秒




走り終わり、花巻Bの方と話した時、「登りで離れた時、ダメだと思いました」と言っていて、あそこで自分がもうひと踏ん張りできていれば、結果は違ったのかなと思いました。


結局、花巻Bの方とは同じタイムでした。


でも、駅伝は先にゴールしたかどうかで、天と地獄です。


この弱さを忘れずに、1ページ、1ページ積み重ねて、1年後に立派な本に出来るようにしたいと思います。



【まとめ】


監督はじめ、サポートの皆さん、大会運営の皆さま、その他関係者の皆さま、ありがとうございました。

沢山のサポートがあって成り立つものです。

その期待に応える以上の積み重ねを、また1年大切に過ごします。


積み重ねるのは、走ることも、ハサミの技術も同じです。

情熱を持って積み重ねます。



今回でシーズンラストでした。

より仕事に集中します。

私、美容師です。

まだまだこれからしっかり勉強しますよ。



最後に23日は、先日、新しい命を授かり妻が退院の日でした。

その日に精一杯走ったこと、息子が応援に来たこと、ジャージのまま退院の写真を撮れたこと、色々思い出になりました。



ピース!










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