【一関・盛岡間駅伝競争大会】
日本では2番目に歴史のある駅伝大会と言われております。
もちろん1番は、あの箱根駅伝です。
スゴいですよね~!
(諸説あります。)
一般男子の他に、高校男子もあります。
一般男子は一関から盛岡までを11人で繋ぐ、全22チームによる、市町村対抗の駅伝レース。
【結果】
盛岡Bチーム 14位 5時間34分06秒
個人成績「7区、花巻市・公設地方卸売市場前~花巻市・花巻市交流会館前(8.6㎞)」
14位 30分48秒
待ち焦がれた日報駅伝。
そんな笑いと涙、努力と友情の「襷の物語」
【コンディション】
一言で言うと、「自信と不安」の両方・・・
今シーズン、春先は非常に絶好調。
さらっと一人で走っても37分20秒(10km)ほどで走れちゃう。
これは、秋には35分台だな~と、ぼんやり思っておりました。
実際、連戦(4週中ハーフ3本の連戦)でも、金ヶ崎ハーフでは3位(1時間22分50秒)。
やはり調子よい。
秋には80分台で行けるかな~って思ってました。
が、好調もここまで・・・
(まだ6月初旬・・・)
腿の筋肉の付け根、股関節が故障発生。
(現在も痛みがある・・・)
原因は好調なのを良いことに完全なオーバーユース(使い過ぎ)でした。
じっくり成長しなければ怪我をすることを知った今年。
それが今でも尾を引くとは・・・
半年くらい、レース以外はジョグしか出来ておりません・・・。
(ジョグも1kmを5分30秒程度)
なのに・・・
日報駅伝3日前。
ようやく良くなってきたかな!?と思っていた矢先に、痛みがぶり返してきました・・・
もちろん、治ってきたと思い・・・少しだけペースを上げました。
(でも1km、4分30秒くらいです。。。)
あちゃ~・・・
そこからノーラン。
当日を目前にして、ノーラン。
これはかなり勇気のいる決断です。
盛岡マラソンと宮古サーモンハーフの結果には自信が持てました。
でも本番前にして、ノーラン。
勇気を持って走らないことを決断しました。
ランナーにとって、「走らない」ってかなり難しい決断です。
美容師も、手が痛くても、ほどほどの痛みなら、我慢して髪を切るはずです。
それを止めました。
迎えた当日。
もちろん痛みはあります。
かなり気になる。
不安と自信の両方。
しかし、走らなかったので足は軽い様子。
そんな23日、土曜の朝。
が、好調もここまで・・・
(まだ6月初旬・・・)
腿の筋肉の付け根、股関節が故障発生。
(現在も痛みがある・・・)
原因は好調なのを良いことに完全なオーバーユース(使い過ぎ)でした。
じっくり成長しなければ怪我をすることを知った今年。
それが今でも尾を引くとは・・・
半年くらい、レース以外はジョグしか出来ておりません・・・。
(ジョグも1kmを5分30秒程度)
なのに・・・
日報駅伝3日前。
ようやく良くなってきたかな!?と思っていた矢先に、痛みがぶり返してきました・・・
もちろん、治ってきたと思い・・・少しだけペースを上げました。
(でも1km、4分30秒くらいです。。。)
あちゃ~・・・
そこからノーラン。
当日を目前にして、ノーラン。
これはかなり勇気のいる決断です。
盛岡マラソンと宮古サーモンハーフの結果には自信が持てました。
でも本番前にして、ノーラン。
勇気を持って走らないことを決断しました。
ランナーにとって、「走らない」ってかなり難しい決断です。
美容師も、手が痛くても、ほどほどの痛みなら、我慢して髪を切るはずです。
それを止めました。
迎えた当日。
もちろん痛みはあります。
かなり気になる。
不安と自信の両方。
しかし、走らなかったので足は軽い様子。
そんな23日、土曜の朝。
【当日】
朝の8時くらいの待ち合わせなので、いつものレースよりも時間的な余裕があります。
5時30分頃に起床し、朝食。
残りの時間はほぼストレッチ。
1時間くらいはストレッチが出来たので、体が非常に軽い感じ。
その後、時間通りに花巻まで出発。
車内では何気ない会話で、リラックスしながら7区スタート地点に到着。
本日、私のサポートをしてくれる人が20代の女性。
監督、ありがとうございます。
(今回の1番のファインプレーです。)
色んな緊張が入り交じり、逆に緊張マックスです。
少しカッコつけたいのか、シリアスな顔をしてみたり、大人の余裕を見せてみたり。
微妙に顔が変わります。
(おそらくそんな微妙なことは見てもいないだろうが・・・)
その時、急遽1区を走ったK野さんと、ホントは走るはずだったO野くんが来てくれました。
私と言えば緊張のあまり、余計に喋る喋る・・・。
緊張すると無口になるか、やたらと喋るか。そんなものですね。
そんな中、アップ(準備運動)を始めると集中です。
「体の動きはどうだ?」
「足は痛みが無いか?」
「呼吸はどうか?」
筋肉の動きや関節や呼吸など自問自答しながらゆっくり走ります。
この時、1km5分10秒ほど。
「今日は調子が良い。」
体の動きが少し悪いと5分30秒ほどかかります。
この時点で、足の痛みの不安とはサ・ヨ・ナ・ラ。
(痛みはあるが、気にせずに行けそうだ。と言う暗示。)
【スタート前】
点呼は2回あり、1回目はサポートをしてくれている20代の女性がしてくれます。
(とても美人です。足も速いので簡単には捕まえられません。)
ってか、従兄がいきなり現れる。
「お~!頑張れよ~!」
「お~」じゃないから。
緊張してるから、うまく受け答えできないけど、そういうのを遠慮なく超えてくるのが私は好きだな。
2回目は自分になるので、着替えて点呼へ。
徐々に緊張が高まります。
盛岡市Aチームのサポートをしていた同級生が声をかけてくれた。
彼はとても速かった。
私にとっては神の領域ともいえる、5000mを14分30秒前後で走っていた。
今では少々ふくよかになっていて、知らなければ想像も出来ないが、こういう時に声をかけてもらえるのは非常にありがたい。
やはり経験者は知っている物である。
先頭の奥州市Aと滝沢が通過。
おそらく後15分ちょっとで私の出番。
今回、7区の審判員が偶然、高校時代の陸上部の恩師でした。
サポートの20代女性から「10分経ちましたよ」と教えてもらう。
あと5分か・・・
(28年前)
中学3年、15歳の冬に日報駅伝を知りました。
当時、兄が出ていたので応援に行ったのです。
優勝するもんだと思い、岩手日報社前で待っていたら・・・2位でした。
(全国高校駅伝岩手県予選では優勝していました。)
走ってないけど悔しかった。
当時は高校生も一関のスタートで、11人で襷を繋ぎます。
中学校の3年間、陸上部でしたが対して速くもなく、当時3000mで9分50秒を切るくらいです。
そんな私でも、日報駅伝は11人で走るのなら、いつかはこんな自分も走れるんじゃないかと思い、当時、県内随一の強豪校だった不来方高校にこの時決めたのでした。
(部で一番遅かった私には、毎日が本気のレースのような練習です。結局、キツくて、苦しくて、1年で辞めちゃったので・・・もちろん走っておりません。が、辞めましたが先生はわりと声をかけてくれます。)
「11番!」
審判員の声が拡張器を通して響き渡る。
もうすぐ襷がやってくる。
私の前、6区は大学生だ。
20歳以上もの年の差。
もちろん、年齢は関係ない。
でも息子でもおかしくない年の差だと、姿が見えた瞬間は胸が熱くなる。
しかし、顔が笑っている。
嬉しくて笑っている。
ニヤニヤ手を叩いている。
待っていた。
こういう瞬間を、きっと待っていた。
「嬉しくて、たまらなくなる瞬間」
【スタート】
「お疲れさん、よくやった。後は任せろ!」
そう言って襷を握り、背中をポンと押されて走り出す。
見える位置に3人。
全部抜く。
決めたら、やり抜きますよ、今の俺は!!!
こういう時の私は強いよ。
1km通過。
3分19秒。
突っ込む。
そう決めたから、出来るだけやってみる。
とりあえず前の2人捉える。
ペース?
関係ない。
ここで、「限界を感じてみるのも良し。」
坂道を登り、下り。
(若干、抑える・・・)
2km地点。
「ん?」
息子がいる。
(私の母もいる)
胸を1、2回。
トン、トン。
冷静に。
情熱的に。
名前を呼ぶ。
がむしゃらな姿を見せておきたい。
苦しい顔を見せておきたい。
40歳で産まれた子だ。
左手を「パクパク」する素振りで通り過ぎる。
笑ってた。
手を振っていた。
それだけで十分。
もう一度ギアチェンジ。
3km通過。10分24秒。
かなり突っ込んでる。
関係ない。
いや・・・関係なくなくなってきた・・・
3人目を捉える。
宮古市だ。
後でH山さんに言おう。(笑)
苦しくなってきたが、捉えた後に付いてきた花巻B。
走っている区間が花巻なので、声援の多さに驚く。
特に市街地に入ってからは激増。
私にではない。
とにかく「花巻、頑張れ!」
完全にアウェイの気分・・・
ピッタリ後ろにいる。
全然関係ない。
性格的に前にいられるのは邪魔だ!
前に行きたくなる。そんな性格。
5km通過。17分45秒。
自己ベスト更新。
本格的に辛くなってきた・・・
いやいや、後ろの花巻Bも辛そうだ。
「休むな、休むな。」
自分に言い聞かせる。
【救世主出現】
「付いてけ」
「離れるな」
「我慢だ、我慢」
「相手も辛いぞ!」
檄が入る。
マジか!?
M本さん、助かる。
辛くて、辛くて、マジで辛くて、逃げ出したくて。
助かります。
まだ一緒に走ってる。
「行ける、行ける!」
「我慢だぞ」
なんだよ。
もう一人加わった!
SS木さんまで、ありがとうございます。
「自分のタイミングで勝負しろ」
2人して、そんな応援ってありますか?
この地点で。
ホント助かった。
居なければ、絶対離れてました。
胸を叩く。
最後の登り坂で仕掛ける。
絶対に1度でも良いから、自分から仕掛ける!
半歩前に出る。
もう半歩前に出る。
これでようやく1歩前。
旧花巻空港前。ラスト600m。
勝負。
腕を振る。
・・・持たなかった・・・
抜かれちゃった・・・
ごめんなさい。
【襷】
残り200m。
必死で腕を振る。
必死で足を出す。
胸に手を当てて、もう一度ラストスパート。
少し近づく。
花巻Bが襷を外す。
思い出したように、私も襷を外して準備。
「ん?」
「どこだ?」
そんなの関係ない。
全力で走るだけ。
「ん?」
「ん???」
50m前。
審判員?が手を振っている?
花巻Bがゴール?
そのまま横にそれる。
「ん・・・」
ようやく気付く。
居ない。
「あ~、繋げなかったのか・・・」
静かに中継所の線を通過する。
襷を繋ぐはずのチームメイトがいない。
口に手を当てて、空を見る。
せっかく、選んでもらったのに。
せっかく、サポートしてもらったのに。
せっかく、一緒に走ってもらうほどに応援もしてもらったのに。
台無しにしてしまった。。。
箱根駅伝のような感覚・・・・
思わず涙が・・・
いやいやありません。(笑)
確かに、「大人の大運動会」
そういわれておりますが、やるだけやりました。
自信を持って言える。
出来る限るのことはしました。
胸を張って言えるほどのタイムではありません。
でも来年への課題がハッキリしました。
色んな不安がある中、今の現状で出来る準備はしてきたし、勇気を持って、大きな責任を持って挑みました。
今シーズンの状態の中で、自己ベストで突っ込みました。
何度も「出来る」「出来る」と暗示もかけて、弱い自分と向き合いました。
その結果、7区、8.6km 30分48秒
走り終わり、花巻Bの方と話した時、「登りで離れた時、ダメだと思いました」と言っていて、あそこで自分がもうひと踏ん張りできていれば、結果は違ったのかなと思いました。
結局、花巻Bの方とは同じタイムでした。
でも、駅伝は先にゴールしたかどうかで、天と地獄です。
この弱さを忘れずに、1ページ、1ページ積み重ねて、1年後に立派な本に出来るようにしたいと思います。
【まとめ】
監督はじめ、サポートの皆さん、大会運営の皆さま、その他関係者の皆さま、ありがとうございました。
沢山のサポートがあって成り立つものです。
その期待に応える以上の積み重ねを、また1年大切に過ごします。
積み重ねるのは、走ることも、ハサミの技術も同じです。
情熱を持って積み重ねます。
今回でシーズンラストでした。
より仕事に集中します。
私、美容師です。
まだまだこれからしっかり勉強しますよ。
最後に23日は、先日、新しい命を授かり妻が退院の日でした。
その日に精一杯走ったこと、息子が応援に来たこと、ジャージのまま退院の写真を撮れたこと、色々思い出になりました。
ピース!
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盛岡市 美容室
風とaoの美容室
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