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【一ノ関・盛岡間駅伝競争大会】
通称、「日報駅伝」
岩手県では、「大人の箱根駅伝」とも言われます。
（私が言ってるだけかもしれませんが。）
一ノ関から盛岡までを１１区間で襷を繋ぐ、市町村対抗の駅伝大会。
先日、１１月２３日（月・祝）に開催されました。
そんな大人の駅伝競走大会日記です。
ちなみに去年のはこちら↓
【結果】
盛岡Ｂチーム ５時間５１分０４秒 １５位（２２チーム中）
個人 １１区 １１.２ｋｍ ４０分２６秒 区間１２位
今年はコロナの影響があり、岩手に縁があるが、現在は他県に在住している選手、いわゆる「ふるさと選手」が使えないことになり、県内在住者限定での開催となりました。
こうなると、どの市町村も選手を確保するだけでも大変で、もちろん私たち「盛岡Ｂチーム」も同じです。
そんな中、とにかく１１人、万が一のことを考えて補欠も合わせて最低１２人集めなければいけません。
今年は人数集めから大変だったと思うので、監督に感謝しております。
【当日】
５時３０分起床
体重 ６２ｋｇ
３日前までの緊張はすでに消え、楽しさの方が増している朝です。
体重も良いようだ。
今年は例年とは違い、コロナで大会が無いのでロングジョグを増やし、月間の距離数が例年より多いので、体がしっかりしたせいか何となく自分ではガッチリした印象を持ってました。
そのせいか、普段よりも体重が重く、大丈夫かな？と思っていたところ、まぁ自然と落ちたので調子が良いと感じておりました。
【中継所到着】
１１区の中継所は、矢幅の徳田小学校前。
ゆっくり１１時ころに到着し、辺りを散歩したり、ジョギングしたり。
１２時４０分頃に走り出す予定ので、時間の余裕はある。
ジョギング途中、高校の同級生が来てくれた。
去年も来てくれたのだが、散歩途中に偶然にもまた会えるとは、やはり何かの縁があるようだ。
こういうのは嬉しくなる。
しかし・・・今日はかなり北風が強いな。
【まもなく】
点呼も終わり、数十分後には走り出す。
私たちは、今の段階ではトップ争いをするチームではないので、アンカー１１区となると、繰り上げスタートが濃厚だ。
もちろん盛岡Ｂチームだけではなく、本来であればほとんどのチームが繰り上げとなる。
先頭から２０分で繰り上げなので、１０チーム前後しか最後まで襷は繋げない。
もうすぐ到着するであろう、先頭争いをしている「盛岡Ａチーム」のアンカーＮ澤さんに、「応援してます」と声をかけた。
彼は私たち世代の希望の星だ。
いまだにメチャクチャ速い。そして酒も飲む（笑）
前日に髪を切りに来てくれたので、日報駅伝談話で盛り上がった。
非常に楽しく、リラックスが出来た貴重な時間だった。
「後から追います！」なんてカッコつけてみた。もちろん離されるばかりだが。
そんな余裕を保ちながら、中学の友人、高校の先輩、お店のお客様などが近くまで来てくれたので、挨拶をしながら、自分の出番を待つ。
沢山のラン仲間、チームメイトも中継所まで来てくれて、声をかけてくれた。
少しづつ胸が高まってくる。
【痛恨・・・】
「繰り上げのチームは襷をしてください~」
と赤い襷を渡される。
「ゼッケンナンバー○○」
中継点に続々と他チームがやってくる。
繰り上げだとは思うのだけど、一応そろそろ準備しておこうとパンツを脱ぎ始める。
「１４番」
いきなりの到着！
えっ！？
慌てて、脱ぎ捨てて、植木の囲みから飛び出して襷を受け取り走り出す。
この間１０秒~１５秒。
「あちゃ~」
「やってしまった・・・」
１０区間、みんなが１秒でも削ろうと思って走ってきた貴重な時間を無駄に使ってしまった。
みんなに申し訳なくて悲しくなる。
【１１区１１.２ｋｍ】
何とか１０秒、１５秒を取り戻す。
無我夢中で走り出す。
沢山の応援が聞こえる。
でも誰だか分からない。
とにかく取り戻す。
前に見える人をとにかく追うだけ。
何としても取り返す。
冷静に、冷静に。
全身の細胞を、血管を、筋肉を、内臓を、自分で沢山褒めながら走った。
「ここにいることをもっと褒めよう。」
（前日）
兄に「日報のアンカーを走る」とだけＬＩＮＥをした。
朝起きたら、返信があった。
「自分を褒めろ」
「そこいることが、自分の努力だ」と。
やり取り何てそんなもんだ。
仙北町に入ると、いよいよ地元感が強くなる。
辛くなってきても自分を褒めてると体が軽くなる。
不思議なもんだ。
明治橋を渡ったら、ラスト１.５ｋｍ
途中１０ｋｍ通過、３６分１６秒
ベスト更新。
もうすぐ残り１ｋｍ地点。
「お父さん頑張れ~」
アハハハッ。
息子だ。
１歳の娘もいる。
手を振って返した。
ラスト１ｋｍから勝負と思っていたけど、ちょうど良くそこにいるとはね。
今日は私の日だ。（襷はミスったけど・・・）
去年はこの後、退院で迎えに行ったな。
こんな年でも、走ってる背中を見とけよと。
一緒に並走していた高校生には悪いが、先に行かせてもらうぜ！
何て思ったけど、ラスト勝負は高校生には敵わないので、早めにスピードアップ。
無事にゴール出来ました。
「向かい風きつかったね」とか
「登りだから大変だよね」とか言われたけど、
後から思うとそうなんですが・・・
実際は１０秒を取り戻すので必死で、ほとんど感じてませんでした。
とにかく取り戻す、苦しくなったら褒める、取り戻す、褒める、取り戻す、褒める、息子発見の繰り返し。
その結果、ベストも更新してるし、この条件の中でアンカーのわりに順位もまずまずなので、余計なことを考えなくて良かったのかな。
でも、来年はちゃんと取り返す。
けじめはちゃんと自分でつけたいタイプです。
同じ区間で１分３０秒削ります。
もっと速くなれる。
確実に速くなれると思いました。
大人になって、仕事以外にこれだけ夢中になれることがあるのは幸せなことです。
【ちなみに】
４４歳の中年でも３日前まで緊張で吐きそうになります（笑）
中高生ならなおさら緊張するでしょう。
また子供の成長曲線は様々で、いつ競技力が伸びるか分かりません。
骨が伸びて、そこに筋肉がついて、内臓が強くなり、また体を作ります。
きっと伸び悩むこともあるでしょう。
中高生のお子さんたちをお持ちの親御さんは暖かく見守って欲しいなと。
諦めずに続ければ、ちゃんと成長しますから。
何てね。
【最後に】
コロナ禍での開催の中、関係者の皆さま、ボランティアの皆さま、チーム関係者、応援してくれた皆さまありがとうございました。
来年はもっと強くなります。
ちなみに、次の日、保育園で先生達からヒーロー扱いされました。
しかし、恥ずかしくて、そっけない態度をしてしまったので、もしこのブロブを見たら、可愛いオジサンだと思ってください。
嬉しかったです。
さて、仕事も頑張ります。
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